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「ドスラク人が何かを行うのには、彼ら独自の時と理由があるのです」  ―ジョラー・モーモントよりデナーリス・ターガリエン

ドスラク人は、狭い海を挟んで、ウェスタロスの東側に位置するエッソス大陸に住む放浪の騎馬民族である。ドスラク人が住む、エッソスの中心部の広大な平原はドスラクの海として知られる。ドスラク人は鞍の上で生まれ、戦い、死ぬと言われるほど、馬との繋がりが深い。

ドスラクの戦士は一般的に騎馬人と呼ばれる。また、彼らは戦闘や略奪の時に荒々しい鬨の声をあげることから、叫ぶドスラキ人と半ば嘲りを込めて呼ばれることもある。


社会

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ドロゴ, 強力なカール(族長)、ドロゴ

ドスラク人はエッソス中心部の平原一帯で略奪を行う放浪の騎馬戦士たちである。彼らの社会は馬が中心であり、彼ら自身の呼び名である“ドスラク人”とは直訳では “乗り手”を意味する。ドスラク人の子供はたった4歳で馬上からの射的を学ぶ。[2] 病気や怪我で騎乗できなくなった指導者がいれば見捨ててしまう。[3]

ドスラク人はカラザール(部族)と呼ばれるいくつかの集団に分かれており、それぞれを1人のカール(族長)と呼ばれる指導者が率いる。カラザールはドスラクの海を常に放浪し、新しい牧草地と襲撃の標的を探す。ドスラク人は、南東のラザールや西の自由都市など隣接する地域を度々襲撃していた。ドスラク人は生活物資、金品、奴隷とするための捕虜など、必要なものを略奪することで生計を立てている。ドスラク人は力を重んじ、彼らの攻撃に抵抗できる者は尊重する一方で、制圧され奴隷にされた者は侮辱される。[4]一般的に、ドスラク人は(穢れなき軍団は別として)歩兵隊に否定的である。

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カール・ドロゴの三つ編みは彼のウェストを超すほど長い。これは、彼が負け知らずのため、髪を切られたことがないことを表している。

ドスラク人は伝統的にアラクと呼ばれる刃の反った剣で戦う。投げ縄、短剣、鞭、弓も用いられる。驚異的な攻撃範囲と打撃力を誇る、両端が前方へ反り返った巨大な弓を馬上から放つことができる。また、彼らは戦闘ではスピードと変幻自在に動ける事が重要と考えているため、鎧の着用を避ける。ドスラク人の戦士は髪を三つ編みに結い、負けた時に見せしめとして切る。そのため、力のある戦士は往々にして長い三つ編みをしている。騎馬隊による彼らの攻撃はとても早く、敵にとって脅威であるが、弓兵が弱点である。また、徒歩ではスピードが犠牲となり、鎧を着た歩兵隊への効果は薄い。しかし、個人戦以外では徒歩で戦うことはほとんどないため、通常の戦いは彼らに有利である。[4]

ドスラク人の唯一の都市は、ドスラクの海の北東に位置するヴァエス・ドスラクである。この都市は、老女で賢人でありかつてカールの妻だったドスカリンによって統治されている。ドスラク人の(ドスラク人内と他のエッソスの住民たちとの)消費活動は全て都市の市場で行われており、すべての聖なる儀式がここで執り行われている。ヴァエス・ドスラク内で武器を設計することや血を流すことは禁じられているが、必要な処刑を執り行うための抜け穴がある。対象者が血を流さない方法(絞首刑や火刑など)で殺害されれば許される。[4]

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巨大なドスラクのカラザール(部族)。

ドスラク人は馬が飲めないという理由から塩水を嫌う。ドスラク語の“海”は直訳で“毒の水”を意味する。彼らは船で海に出ることを拒絶する。このことから、ドスラク人がナロー・シー(狭い海)を越えてくることはないため、ウェスタロスの人々にとっての脅威とは考えられていない。しかし、ドロゴは苛立ちからウェスタロス侵攻へと決起しようという意志があった。そして、デナーリスの元に残ったカラザール(約100人)は、忠義から彼女と共に奴隷商人湾を渡航しアスタポアへ至ったが、彼らの多くは慣れない船旅で船酔いになってしまった。[4]

このような渡航への拒絶にもかかわらず、デナーリスが炎の中から生還しドスラクの指導者であると示した後、10万人のドスラク人からなるデナーリスの新たなカラザール(部族)はドロゴの約束した征服のために“木の馬”に乗って“毒の水”を渡ると宣誓した。デナーリスは、彼女のカラザール(部族)を時間をかけて訓練し、戦艦をウェスタロスに向ける時には、船上に慣れるだけでなく乗組員になっていた。[5]


経済

ドスラク人は「金を信じない」。代わりに略奪によって欲しいものを手に入れる(侵略した人々を奴隷にすることを含む)。ドスラクの海にある資源はたった2つ、見渡す限りの草と馬である。人間は草を食べられないため、ドスラク人の主食は馬肉と牝馬の母乳を発酵させたものである。

彼らが持つ金銀財宝は、自由都市や奴隷商人湾やラザールから略奪したか、他のドスラク人の部族の獲物を横取りしたものである。ドスラク人は名誉制を取るため、物々交換には馴染まない。彼らは”交換”には難色を示すが、貢ぎ物の交換を尊ぶ。かつて、自由都市はドスラク人と戦うよりも、黄金、加工品、奴隷を大量に貢いだほうが被害は少ないと判断した(しかしそれでも、ドスラクの軍は貢ぎ物に不満がある場合や、戦闘がしたい場合は攻撃してくる)。ドスラク人はこれら”貢ぎ物”に直ちに見返りとして報いることはない。ドスラク人は慣例として貢ぎ物の見返りに約束したことは守るが、それは彼ら独自の時間感覚で成される。 しかし実際には、ドスラク人は必要な品物、例えば新しい武具や武器が略奪では手に入らない場合、捕まえていた奴隷を見返りの”貢ぎ物”として自由都市や奴隷商人湾相手に商品と引き換えの”物々交換”を行う。


宗教

主要記事を参照: グレート・スタリオン(偉大なる雄馬)

ドスラク人はグレート・スタリオン(偉大なる雄馬)を信仰し、これは彼らの文化における馬の重要性を反映している。ドスカリン(ドスラクの寡婦集団)が指導者である。

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